PowerMacG4 M8570 という少々古いパソコンですが、電源ボタンを押すと一瞬だけ電源ランプが点灯して消えてしまい、画面は真っ暗なまま電源が入らないという症状です。
まずは、サイドのパネルを開けて内部を確認。
コンデンサの膨れはなさそうです。
この機種は、電源ユニットの不良が多いので、電源ユニットを疑って電源ユニットの取り出し作業を行います。
DVDドライブとHDDを取り外して、ロジックボードへの配線を取り外すと電源を取り出すことが出来ます。
電源ユニットは、SAMSUNとACBELL製があるのですが、今回はSAMSUN製のタイプでした。
型番はPSCF401601A(C)となっています。400W電源です。
電源内部を確認すると、コンデンサの膨らみはありませんが、50V-10uF、50V-22uF、35V-56uF、25V-47uFなどなど、小さな容量のコンデンサが容量が半分以下に低下してしまっています。
この機種の壊れ方としては、他にもFETがショートで壊れてヒューズとダイオードブリッジが壊れたりするケースも多いです。
部品を交換して、直ったかどうか仮組みで確認します。
無事、電源が入るようになったので、内部のホコリを掃除機でクリーニングしながら、元通りに組み込みます。
HDDを取り付けての動作チェックです。
MacOS9.2が無事起動しました。
Macは型番が解りにくくて困ります。
今回修理したパソコンの裏面にはPowerMacG4 Model No M8570と書かれています。
電源ランプも正常に点灯しています。
ちゃんと直ってよかったです。
直らない時はデータだけでも何とかして欲しいということだったので、無事ソフトも起動出来るようになったし、お客様にも喜んでもらえました。