DELL PowerEdge830 RAID1のHDD交換リビルド

DELL CERC SATA 1.5/6ch Controller

DELL PowerEdge830(Windows2003Server)の延命化のために消耗部品交換の修理を行いました。

まずは、マザーボードの全ての電解コンデンサを交換し、ケースファン、ボタン電池、電源ユニット、DVDドライブを交換しました。
そこまでは、いつもやっている普通の作業ですので、特に難しい所はありません。

このパソコンに搭載されているRAIDカードは、「DELL CERC SATA 1.5/6ch Controller」というものが搭載されています。
今回RAID1(ミラーリング)となっているので、HDD2台のうち、1台のHDDを新品に交換してからリビルド(HDDのRAIDの再構築)を行い、それが完了してから、もう一台のHDDをリビルドするという手順になります。

RAIDの管理メニューを開くには、起動時にCtrl+AキーでRAID-BIOSのメニューが表示出来ます。

HDD交換の手順としては、
1、電源を落としてHDD1台を新品HDDと交換する。
2、起動時にCtrl+AキーでRAID-BIOSを開く
3、Array Configuration Utilityを選んでEnter
4、Acceptを選択しEnter
5、Manage Arraysで、Ctrl+Gキーを押して、Enter

Manage Arrays

6、Insertキーで新HDDをRAIDメンバーに登録し、→Enter→Yキー
7、再びManage Arraysに戻るので、Enter
8、00・・・・RAID1を確認し、Enter→10秒ほどすると自動でREBUILDが始まる。1~2時間で終了。

DELL CERC SATA 1.5/6ch Controller

これを繰り返してRAID1の再構築が終了しました。

弊社で納品しているサーバー機の場合、ASUSのZ97ProなどのマザーボードでオンボードRAIDでRAID1を構築している時は、電源断にてHDDを新品HDDに入れ替えて、再起動させるとWindowsServerが起動し、IntelのRAIDユーティリティソフトが勝手にリビルドしてくれたのですが・・・。

DELLの今回のRAIDでは、HDDを新品に交換しただけでは、ピーピー警告音が鳴り響きながらOSのWindows2003Serverは起動しましたが、リビルドは始まらず、手動でのリビルドとなりました。